コーディネーターとしての活動
調整員という仕事は複雑多岐にわたります。また、派遣された国の青年海外協力隊事業の規模によって業務内容も様々です。
まず、青年海外協力隊員の活動支援です。具体的には、事務手続きのとりまとめ、各種受け入れ先との交渉、隊員の健康管理の支援、隊員支援経費の取扱い、東京本部からの指示への対応と情報交換、隊員の住宅確保、出入国の送迎、現地語学訓練の運営、派遣先関連省庁や受け入れ機関への表敬訪問付き添い、安全対策の適用などの業務です。個別の面談や悩み相談といったことも行います。そして、隊員の活動現場に出張し、所属先の長への挨拶、隊員の活動視察や支援、派遣地域の情勢や新たな受け入れ先の調査、警察や病院などの公的機関への挨拶などに行きました。また、隊員が病気、怪我をした時の世話や病院への送り迎え、入院した場合のケアなども行いました。
ザンビアのように複数の調整員が派遣されている国ではそれぞれ担当の隊員を決めて、個別のトラブルなどには対応しています。国によって担当隊員の分け方は色々ですが、ザンビアにおいては隊員が派遣された機関の所掌省庁別に担当を割り振りました。私は赴任当初、社会福祉省、観光省、保健省、財務省を担当し、1年後には担当替えで科学技術省、農林水産省、保健省配属の隊員を担当しました。
その他に相手国政府や諸機関からの隊員要請に対する調査と本部への取次ぎ業務があります。そして、協力隊事業に関る経理処理(支払い行為、予算策定、決算処理など)業務や欧米諸国や国際機関の国際ボランティアの調整員間の会議の出席と情報交換、また協同で出来ることがある場合にその運営に関する交渉などの業務があります。
場合によっては、協力隊員へのマスコミ取材の支援や日本政府高官・国会議員との面談などの便宜供与も業務として行っています。さらに様々なJICA調査団への協力、協力隊員がトラブルに直面した場合のトラブルシューティングなど、業務はあらゆる方面に及びます。
私自身もザンビア国内の公的機関である裁判所、警察、病院、税関、通関、国連事務所、中央郵便局、電話局、出入国管理局などに出向き、あらゆる交渉ごとを行った経験があります。さらに隊員の派遣先で仲裁ということもしました。
ザンビアの青年海外協力隊員の活動の写真など ↓
ルサカ州カナカンタパ開拓村での学校建設 |
村落開発普及員隊員が普及に努めた足踏みポンプ |
教師隊員の教え子 |
数学教師隊員の授業 |
理数科教師隊員の授業 |
環境教育隊員の重要な活動物品 |
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カナカンタパ開拓村の小学校にて |
中央州カトゥバ村の幼稚園。ここにも村落隊員がいる |
シマウマを放飼いしているロッジでの隊員集会にて |
前大統領出身州のルアプラ州都マンサの養鶏隊員宅 |
西部州モングのセフラ開拓村灌漑プロジェクトの村民研修 |
セフラ灌漑Pでは水稲普及も担っていた |
セフラの農業は畜力に頼らざるをえない |
畑作の技術指導も大切 |
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セフラに製粉機を供与したが、実は部品が日本でしか手に入らず、非常に困っている現実もある |
セフラで野菜を食事に取り入れようと村落隊員が調理教室を開いた |
灌漑の3次水路からはビニルパイプで導水する |
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カルルシ村のHIV/AIDSで親を亡くした孤児の施設があり、隊員が活動中 |
この子は3日後に天に召された。本当に厳しい現実がある。 |
運営母体はアイルランド系カトリック教会で院長はポーランド人シスターと国際的。 |
悲しいことであるが母子感染で亡くなる子供たちを埋葬する墓地 |
イースター休暇にH13-3(10年後輩)の隊員たちとカリバ湖にドライブ途中で見つけた土産物露店 |
本日の宿泊地シアボンガの道端で現地の人たちとチブク(地酒)パーティをした。 |
南ルァングワ国立公園(隊員配属)のレンジャーたちの生態調査 |
七輪普及プロジェクトの七輪製造講習会 |
村落隊員主催の古着バザー会場 |
隊員企画のサッカー大会でプレゼンテータをした |
カトゥバ村で乳幼児健診が開催された母たちは行列して順番を待っている |
体重測定 |
測定の後はメディカルオフィサーによる講習会。子育て支援は世界共通。 |
ザンビア版母子手帳。文字が読めない人でも理解できるよう工夫されているのだ。 |
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