活動が安定期に入る

　ヨルダンでは、7月から9月まで大学は夏休みになります。期間中、7月は集中講義が沢山開催され、普段の学期中と変わらないのですが、8月に入ると集中講義も終わり、教員は休暇を取るか、研究活動に没頭します。学生も殆どが帰省し、構内はガランと静かになります。この期間は仕事も余裕が出来るので普段8時が始業ですが、9時からの始業になります。終業時間も通常5時が4時になります。この時期、気温が50度近くになることもあるので仕事にならないという意味もありますが、コンピュータセンターは特別で、空調が効いていて外が暑くてもあまり関係ありません。

　この時期は、コンピュータの運用管理も楽になるので何かシステムを導入するには絶好の時期です。私はセンター長から、センター職員と学生の成績管理データベースを作成するよう依頼されました。そこで、センターの汎用コンピュータで使用されているORACLE社のDBMS（データベースマネジメントシステム）を使い、開発していくことにしました。

　また、同じ大学で水泳の指導で活動していた隊員が手続してくれて、夕方の終業後に大学の室内プールで泳げるようになりました。高校時代まで水泳選手だった私にはとても嬉しい措置でした。さらに、英語とアラビア語の上達のために、大学の夜間部の英語学科で聴講生として学べることになり、10月の新学期から勉強できるように準備できました。こうして仕事やプライベート両面で生活のリズムが出来上がってきて、充実感を味わうことができるようになってきました。

オフィスで働くのは 日本と殆ど同じ

コンピュータセンターの同僚たちと

広島大学で研修を受けることになったCPのターヘル・ナセル氏

この写真はJICAの協力隊活動紹介パネルに選ばれた

JICA事務所現地スタッフのホームパーティの1コマ