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サファリツアーに出かける

 ナイロビに戻った翌日は、4日間という中途半端な時間が余ったので、2泊3日のサファリに行くことにしました。そこでマサイマラ動物保護区に行くことになりました。ここは隣接するタンザニア国側のセレンゲティ国立公園と地続きでヌーの大移動でケニアでも屈指の多くの種類の動物を見ることが出来る保護区でした。現地ツアー会社で手配したテントサファリツアーの同行者は、フランス人カップル、カナダ人の単独行者、9月の新学期からイギリスの大学に留学するケニア生まれの白人の女子高生4人組でした。アフリカの大草原にテントを張ってサファリをする、何ともワクワクするようなツアーでした。

 ツアー参加者の年齢で言うと私の年齢が最も高く29歳、カナダ人男性と弟が26歳でフランス人カップルが25歳でした。とは言えケニア白人を除いて皆20代で片言の英語ながら楽しく交流できました。それまで外人(白人)というとアメリカ人しか知らず、外人をステレオタイプな見方しかできなかった私ですが、白人と言ってもお国柄があり、色々な人がいる事が分かったことは収穫でした。

 動物保護区の多様な動物たちの生態も素晴らしく、雨上がりの夕闇迫る光が幾筋も天から大地に降り注ぐ中の大草原に佇む無数の動物のシルエットに心が大きく揺さぶられ、思わず「これこそ、天地創造の世界やなぁ。」と弟と語り合いました。キリマンジャロに登れなかったことがかえって良かったと思えるようになりました。

 テントサファリでは、弟が疲れのためか発熱し、ダウン。登攀を常にリードしてきた疲れが出たようでした。やはり、キリマンジャロに行かなくて良かったようでした。朝夕はサファリ、気温が上がり動物の活動の鈍る日中は休憩でした。その日中には、テントにマサイ族の子供が遊びに来たり、本を読んだり、同行の若者たちとの交流したり、思い出深いものとなりました。


 下の写真は、マサイ・マラ動物保護区サファリツアーの写真



ヌーの大群の移動は感動する

タンザニア・セレンゲティとは地続きで丁度向こうへ移動する時期