ヨルダンの観光スポット

　イスラム教の国々には宗教的な意味のある休日やそれぞれの国の歴史的な出来事に因んだ祝日があります。ヨルダンにおいては、イスラム教の行事である断食が終了した時の連休であるアイード休暇と聖地メッカ巡礼のための連休であるハッジ休暇があります。それぞれ5日間あるので土日ならぬ木金（イスラム教ではモスクの休日礼拝曜日が金曜なので週休二日は木金になる。現在は、イスラム教以外の国との整合性を考え、金土の週休二日に変わった。）2回にまたがって、年2回9連休があることになります。この休暇を利用してヨルダン国内の観光地めぐりをしました。

　ヨルダンにおいて最も有名な観光地は、ペトラ遺跡です。映画「インディジョーンズ〜最後の聖戦」で聖杯が隠されている神殿のシーンは、この遺跡のシークと呼ばれる断崖絶壁の回廊からエルカズネという名の神殿までの場所で撮影されました。ここは世界遺跡にも登録されています。

　また、映画「アラビアのロレンス」の主要舞台の一つでロレンスとベドウィンたちの敵であるオスマントルコの拠点の町であったアカバ、ここはいまやヨルダンの若者の新婚旅行のメッカであり、マリンリゾートの基地です。海の透明度は世界最高クラスでさんご礁や豊富な熱帯魚で世界中のダイバーたちの憧れにもなっています。ここで私はダイビングライセンスを取得し、上のレベルのライセンスまで取れたので現地のダイバーショップの経営者からガイドで暮らしていけるのでここに残らないかと誘われたということもありました。

　他には前述のアラビアのロレンスでロケをした美しい砂漠のワディ・ラム。そして人間が浮いてしまう死海、映画「十戒」の主人公モーゼ終焉の地であるネボ山、新約聖書でイエス・キリストが布教に行こうとしたデカポリス（10の都市）の遺跡であるジェラシュ（聖書ではゲラサ）やウムケイス（聖書ではガダラ）、十字軍が中東に遠征したときの城跡、中世アラブの王侯が立てた城などガイドブックにはない名所旧跡が目白押しです。

ぺトラ遺跡 岩の回廊シーク	ペトラ遺跡 シークの終点に神殿が	ペトラ遺跡 エルカズネ神殿	ペトラ遺跡 王家の墓地	ペトラ遺跡 王家の墓地を背景に
ペトラ遺跡	ペトラ遺跡 エドディル修道院	ウムケイス（ガダラ）遺跡	ジェラシュ（ゲラサ）遺跡	ワディラム砂漠
ワディラム砂漠	2000年前のユダヤ王ヘロデの隠し湯	モーセ終焉の地ネボ山上のモーセ記念教会	モーセ終焉の地ネボ山上のモーセ記念教会	モーセ終焉の地ネボ山上のモーセ記念教会に残るギリシャ文字の碑
モーセ終焉の地ネボ山上のモーセ記念教会に残る4世紀のモザイク画	マダバ（メデバ）St.Johnes Church	St.Johnes Churchに残る古代エルサレム地図モザイク（4世紀頃の作品）	St.Johnes Churchに残る古代パレスチナ地図モザイク（4世紀頃の作品）	死海