第十五話　モンゴルディスコ事情

　　　　　最近知ったのだが、日本では踊るところはもうディスコと言わず、クラブというようだ。しかし、
　　　　ここモンゴルではディスコという言葉は残っているようだ。かかっている音楽は、私のような
　　　　世代が懐かしく思うような古いロックミュージックやモンゴル音楽そのものといったもの、また、
　　　　私には馴染みがないが、新しいものまで色々な曲が流されている。

　　　　　初めてディスコにいったのは、4月半ばの水曜日だった。日本センターに私を含めて4月生
　　　　まれのスタッフが3名おり、センター終業後に誕生日のささやかなパーティが開かれた。
　　　　その後、ディスコに行くという話になり、UBの中心であるスフバートル広場の南にあるチョイ
　　　　ジンラマ僧院博物館の並びの通りに面する「シルクロードレストラン」のある建物の半地下に
　　　　あるディスコに行った。生憎、ダンスタイムは、23時からということで半分居酒屋状態でつまみ
　　　　のピザとビールで時間つぶさざるをえなかった。23時になったがDJが来ないということで気の
　　　　抜けた状態で、一応音楽がかかり、踊るが盛り上がらなかった。ここのメリットは女性客は
　　　　水曜日だとミニピザかチョコレートのサービスがあることか。

　　　　　ブログ日記4月21日付に書いているようにこの日は、2軒のディスコに行った。2軒目の店は、
　　　　ボダルダー通(Tourist street)にある地図に書いてある場所の名前ではFace Clubだった。
　　　　（今は正確な名前が思い出せない）平日なので男性3000Tg（300円）、女性2000Tg（200円）
　　　　の入場料であった。週末は男性5000Tg、女性3000Tgのようだ。ここはDJがいて、ガンガン
　　　　音楽がかかり、かなりの人が踊っている。私はモンゴル語に堪能でないので解らないのである
　　　　が、DJが何か喋っていて日本のクラブのような雰囲気なのだろうか。日本では20年位前、20
　　　　代の時に会社の踊り好きの同僚に連れていかれて以来、全くその手の店に行ったことがない
　　　　ので全く想像がつかない。モンゴル人は結構踊り好きのようだ。

　　　　　前述とは違う日であるが、ホワイトホテルの隣の「ストリングス」に行った。入場料は週末で
　　　　男性5000Tg、女性が3000Tgである。ここは、生バンドが演奏している。外国人が多く、国際
　　　　的なディスコである。中年のモンゴル人も来ていてかなり面白い雰囲気のディスコである。
　　　　横綱朝青龍も来た事があるようだ。ここは週末、朝までやっているようだ。私は午前2時まで
　　　　しかいたことがないので、最後どうなるのかは知らないが。ここは、日本センタースタッフたち
　　　　のお気に入りの店で最近の給料日後の週末はここに来ることが多い。

　　　　　その他には、モンゴルに遊びに来てくれた人たちが、モンゴル人ガイドに連れて行って
　　　　もらった所で、ザローチョード通のインド大使館向いにある「アリランクラブ」というところも
　　　　ある。ここは入場料無料ということだが、私個人は行ったことがない。

　　　　　注意されていることがある。モンゴルのディスコは冬季酔っ払いが出入りし、トラブル発生の
　　　　可能性がある。入場料を取るところはガードマンが守っているので、外国人である我々は
　　　　そのような店を選んだ方がいいということである。